自らの経験・キャリア(資格)をいかした事業展開

自分の勤務経験からのスキル(熟練度や能力)や特殊技能をいかす起業の方法です。

例えばコンピューター関連会社で勤務した経験を持つ人が、独立して研究開発型のソフトウェア業を起こす場合などがこれにあたります。また、建築士や税理士などの資格を有している人が、設計事務所や会計事務所を設立するのもこれに該当します。

このタイプの起業家は、早期に会社を退職するいわばシニアベンチャーであり、割り増し退職金を企業資金に充当できる利点もあります。また、起業にあたってこれまで携わってきた仕事で培った人的ネットワークや取引先なども起業後の大きな武器となります。現在、この方法で独立する人が最も多く、成功する確率も高いといわれています。

自分の趣味をいかした事業展開

自分の趣味や好きなことが自分の生涯をかけた仕事になればとは、誰しも考えることのひとつだと思います。  「好きこそモノの上手なれ」という言葉があるように、自分の好きなことであるからこそ仕事に対する情熱も湧くので しょうし、どんどん知識も吸収していけます。

また、その業種に対するそれなりのノウハウ・情報も持っているでしょう。しかし、単に好きだからといって安易な気持ちで起業しても成功は望めません。

好きなことを趣味でするのと、ビジネスにすることとはま ったく別の話です。ビジネスはビジネスとして割り切り、趣味の延長という甘い考えは捨てる覚悟がないと成功はおぼつかないでしょう。

成長性を見越した事業展開

21世紀の成長分野が何かについては、経済産業省をはじめとする多くの行政機関や研究機関が発表しておりますが、起業の方法のひとつとしては成長性の見込める業種や他に誰も参入していないいわゆる「ニッチ(すき間)市場」に着目するということがあげられます。

人間の欲望や新技術の開発が無限にあるように見方を変えれば新事業はいくらでも存在するものですが、この場合、その市場が成長するか否かの判断とタイミングが重要になります。

それは、企業の成功は結果として市場が成長したことが最大の要因であったことが多いことにあります。一方、自分の選んだ業種が成長分野であればあるほど、事後に大手企業が参入してくることも考慮に入れておかなければなりません。
事業内容と営業方針イメージ

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